ペインクリニックでの看護師の役割とは

ペインクリニックと聞いてすぐに何をしているクリニックかわかる人は少ないでしょう。皆さんは体に何が起こったら病院を受診するでしょうか。ほとんどは体のどこかしらに痛みが現れた時、不安になり病院を受診することが多いでしょう。
痛みがあるだけで日常生活に大きなストレスがかかるため、何とかして痛みを取り除きたいと思うものです。そんな痛みに対して対処するのがペインクリニックです。
ペインクリニックでは主に麻酔科の医師が診療にあたります。その対象疾患も幅広く、ぎっくり腰(急性腰痛症)や神経に沿って激しい痛みが出現する帯状疱疹、顔面の神経痛である三叉神経痛、何度も起こる片頭痛発作など、急激な痛みを来す疾患では適切な診断、治療が不可欠です。
また、慢性的な痛みである頭痛や五十肩とも言われる肩関節周囲炎、変形性腰椎症や椎間板ヘルニアに伴う腰痛、変形性膝関節症など高齢者に起きやすい関節痛、なかなか取り除きにくい神経痛など、生活のQOLに関わるような痛みを扱います。
治療内容としては薬物投与や局所への注射を中心としたものになりますが、看護師は痛みを主訴に来院する患者さんの訴えを受け止め、医師の治療を介助し、治療後の痛みの改善具合や薬物投与後の体調の変化などを観察しなければなりません。
外来での仕事が主になるため、夜勤がなく規則的に仕事ができます。また、癌に伴って起こる疼痛の治療のために終末期医療に関わることもあり、看護師としてさまざまな経験を積めることもペインクリニックで働く特徴です。
今の職場からペインクリニックへの転職を考えているなら、看護師の役割に関する基本的なことを把握した上で検討してみましょう。