ペインクリニックで働く看護師の日常

ペインクリニックに来院する患者は慢性的に痛みを感じている方がほとんどで、看護師はその痛みや症状に寄り添い、ケアをする役目があります。ペインクリニックにはさまざまな患者が来院しますが、1日の患者数はその日によって多少の前後はあってもおおよそ20~25人程度が平均だと言われています。クリニックを完全予約制にしているところだと、もう少し人数は制限されるかもしれません。

患者が来院する前にしておくべきことは、カルテを用意し、注射や薬剤、シリンジなどをセットしておくこと、使用する薬剤やほかに必要になりそうなもののチェックです。いつでもすぐ使用できるように準備しておきます。

ペインクリニックでは、だいたい患者に対応する看護師は3名、多くても4名だとされています。ローテーションで勤務することが多く、仕事内容は「受付・問診」「処置などの直接介助」「処置後の患者をモニタリング・記録するなどの外回り」といった担当に役割分担をしてスムーズに作業が進めるように工夫しているところがほとんどです。

ペインクリニックで働く看護師にとって重要なのは、患者にどのような痛みがどの程度あるのかを正確に把握しておくことです。看護師は患者に対し、どのように痛みを感じるようになったか、現在までに治療歴、現在服用している薬についてをヒアリングし、その内容を確認することで患者の痛みの強さを把握できるようにならなければいけません。

そして患者が抱える痛みをきちんと医師に伝えることが、ペインクリニックで働く看護師の最も大切な役割だと言えます。